鹿老渡の宮林家
日向(ひゅうが)地方の材木を扱う商家で、日向の藩主もしばしば宿にしたという家。
鹿老渡は、安芸灘に面し、南北に天然の良港を持つため、内海の沖乗り航路の、
風待ち潮待ちの港として栄えた。町並みは亨保15年(1730年)基盤の目状に計画的に作られた。
現在まで大きな変更が無く、当時の港街の様子をよく残している。宮林家は、江戸時代に
木材を扱ってきた商屋で、頼山陽や聿庵の書も伝えられているように文人の来訪も多かった。
また、日向藩とはつながりが深く、藩主もしばしば当家に立ち寄ったと伝えられている。
主屋と土蔵は19世紀初めの建築で主屋は切り妻造り、桟瓦葺の平屋建てで、くぐり戸付の大戸、
吹き抜けの土間上の複雑な梁など当時の商屋の様子をよく残している。
~宝島くらはしまちづくり協議会より~
江戸末期の家構えが、こわされないままで維持されていますよ♪